前撮り用のカジュアルな新郎衣装を探している人へ。
ビーチ前撮りは挙式とまた違った、少しカジュアルな服装で楽しみたいと考えている新郎さんは多いのではないでしょうか。
しかしビーチ前撮りの自由な新郎衣装といっても、どんな選び方をしていいか戸惑ってしまいますよね。
「蝶ネクタイとベストにハーフパンツ?そんな服装するのは初めてでよく分からないな」と迷っていた方、この記事を見つけてラッキーでしたよ。
ビーチ前撮りのカジュアルな服装にも、実は一定の選び方があります。
それを知らずに服装を選ぶと、あとで前撮り写真を見返して「俺の恰好、なんか変じゃないか?」と後悔しかねません。
この記事はそんな問題をなるべく簡単でお金のかからない方法で解消する、新郎用カジュアル衣装のガイドラインです。
この分野を本気で分析・解説した記事はネット上でも珍しいので、ぜひ見ていってください。
この記事の内容
・新郎カジュアル衣装の基本はタキシードの着崩し
・手持ちの服から安く簡単におしゃれな新郎衣装を組立てる
・ビーチ前撮り衣装の小ワザ
この記事を書いている私は、南国リゾート・バリ島にてウェディング撮影のアシスタント歴約5年。
ビーチをはじめ南国リゾートのさまざまなロケーションでフォトウェディングしたカップル300組以上と撮影現場と共にしてきました。
この記事の中の画像はすべて、バリ島でフォトウェディングなさった実際のお客様の写真です。
ビーチ撮影の新郎衣装を数百パターンみてきた私が、男性のリゾート前撮り衣装について全ての情報を注ぎ込みまとめました。
新郎カジュアル衣装の基本はタキシードの着崩し
ウェディングにおける男性の洋装の基本はタキシードです。
ビーチ前撮りのカジュアル衣装も例外ではありません。
タキシードの基本を見ておくと、ご自分が前撮りでカジュアル風の服装をする際にも、何を選んだらいいか分かりやすくなります。
ラフな方向へ着崩しすぎて「ダサい」の域へ踏みはずす心配がなくなり、楽な服装でも花嫁さんとのツーショットがキマって見えます。
タキシードの着崩しは難しくない
・ジャケットを脱ぐ
・腕まくりする
・タイを替える/外す
・ズボンの裾をまくる
・革靴をカジュアルシューズに替える
まずは参考に、他の新郎さん達がビーチ前撮りで実際にしているタキシードの着崩し例を見てください。
タキシードからちょっと引き算するだけで、ビーチに似合うセンスの良い新郎服装が作れます。
ウェディングイベントがいくつかある人はタキシード購入がおすすめ
タキシード購入には以下の3つのメリットがあります。
・ウェディングイベント全般に使える
・コーデを考えなくていい
・一着を使い回してコスパが良い
タキシードはウェディングにおける男性の正式な服装ですから、挙式・披露宴などどんなシーンで着ても恥ずかしくありません。
タキシードはふつう一式セットになっているので、いちいちコーディネートを考える必要がなく楽です。
自分のタキシードを一着持っていれば、いちいちレンタル料を払う必要がありません。万が一なにかのアクシデントでウェディングフォト撮り直しとなった場合にも強いです。
タキシードが役立つシーン
・前撮り
・挙式
・披露宴
・二次会
・後撮り
ウェディング衣装を着る機会が何回かある人は、マイタキシードを持っておいて損はないですよ。
タキシードについてはこちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
【おすすめ15選】前撮り用タキシードやスーツをサクッと決める購入ガイド
手持ちの服から安く簡単におしゃれな新郎衣装を組立てる
次にタキシードを使わず、お手持ちの洋服で手軽にビーチ前撮り用コーデを作る方法を紹介します。
ポイントは3つです。
・上半身に何を着るか
・ロングパンツを穿くべき人、ハーフパンツで問題ない人
・魔法のアイテム-ブートニア
新郎カジュアル衣装 上半身のコーディネート
白の襟付きシャツ + タキシード小物
まずは、いちばん手軽にそれっぽい新郎衣装を作る方法は下記の通り。
・白い襟付きシャツを着る
・タキシード小物(タイ、サスペンダー、ベスト)を1~2点付け加える
つまり、タキシードのジャケットを脱いだ雰囲気を「なんちゃって」で再現する作戦です。
白ければ基本的になんでも大丈夫ですが、「会社に着ていって恥ずかしくない」を基準に、ある程度フォーマル感があると、タキシード小物との相性が良いです。
ふだんスーツの下に着ているワイシャツでもOKですよ。
長袖のほうがフォーマル感があり、女性のドレスがどんなタイプでも雰囲気を合わせやすいです。
半袖のほうがカジュアルで、元気な印象になります。
ネットで簡単に入手できるアイテム
・タイ
・サスペンダー
・ベスト
どれかひとつだけでもいいですが、できれば最低ふたつ、「タイ+サスペンダー」または「タイ+ベスト」がおすすめです。
というのも、タキシード小物ひとつだけだと、服装の「新郎らしさ」は全身の10~20パーセントくらい。
ふだんの服装との違いが写真の中ではそれほど出ないんです。
小物をふたつ使って「新郎らしさ」を30~40パーセントくらいにしてあげたほうが、ドレス姿の新婦さんと釣り合ってまとまりの良いウェディングフォトになりますよ。
タイ
新郎用の服装というと、まっさきに蝶ネクタイを思い浮かべる人も多いのでは?
実際、蝶ネクタイを使ったカジュアル衣装でビーチ撮影をなさった新郎さんは多いです。
蝶ネクタイの定番色には白・黒・赤・グレー・ネイビーなどがあります。
定番色のほかにも、リゾートらしくもっとカラフルな色や、柄物もおしゃれ。
「蝶ネクタイはお笑い芸人のようにならないか不安」という人は、蝶のハネ部分が小さめのデザインを意識して選ぶと、シックに着けられますよ。
もちろん蝶タイでなくても、他の形のネクタイや、スカーフで襟元を飾る方法もあります。
色選びに迷うときは、花嫁さんのアクセサリーと合わせるのもセンス良く見えます。
たとえば花嫁さんがブルーの髪飾りを着けるなら、男性用タイもブルー系にするといった具合です。
ビーチ前撮りにおすすめの蝶ネクタイ 5つ
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サスペンダー
サスペンダーも実は、本来タキシードに付属するフォーマル小物なんです。
というのも礼服のルールではベルトはカジュアルなものとされ、正式な装いではNGだから。その替わりにサスペンダーでズボンを固定するわけです。
なので新郎カジュアル衣装の「白シャツ + サスペンダー」は、「本当はタキシードを着ていたけど、ジャケットとベストは脱いで海に来ましたよ」というイメージにすると作りやすいです。
長身の男性、逆三角体型の男性は特に、サスペンダーが似合いますよ。
サスペンダーを日常使いしている男性は少なそうですが、ひとつあれば簡単におしゃれ感を出せるアイテムなので、ビーチ前撮りの機会にぜひ取り入れてみてくださいね。
ビーチ前撮りにおすすめのサスペンダー 5つ
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ベスト
新郎さんのベスト姿は言うまでもなく、「タキシードのジャケットを脱いでビーチに遊びに来た」のイメージです。
ベストで人気の色はグレーとネイビーですね。黒でも大丈夫です。
ベージュや茶で、やわらかくレトロな印象にするのもいいでしょう。
暑いビーチでジャケットを着るのは大変ですが、ベストなら比較的涼しく、ジャケットと同じようなカッチリ感を演出できて便利ですよ。
ベストはからだのシルエットに箔をつけてくれるので、やせ型の男性にもおすすめです。
単品ベストを探す際は“タキシードとセットアップのベスト”というイメージなので、キレイめでフォーマル感のあるものがウェディング撮影にはふさわしいです。
「タキシード風の雰囲気」を簡単に出すにはベストがいちばん便利なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
特にこだわりのない人は襟無しのデザインが良さそうです。暑さ対策です。
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応用編:カラーシャツ + タキシード小物
一番かんたんな白シャツのほかに、カラーシャツを使った新郎カジュアル衣装も、リゾートでのフォトウェディングにぴったりです。
コーディネートのバリエーションが広がって楽しいので、服装を考えるのが好きな人はぜひお気に入りの色合わせを試してみてください。
もっとリゾート感のある新郎カジュアル衣装
これまでのコーデ方法はタキシードを基準に組み立ててきました。
でもせっかくのビーチ前撮りですから、もっとリゾートの雰囲気をとりれた新郎衣装も素敵です。
ビーチ前撮りでは、下記のような服装で楽しむ人も多いです。
・アロハシャツ/柄物シャツ
・白Tシャツ
・デニムシャツ
ポイントは男女のバランスです。
もしも女性がそのまま披露宴にも出られそうな正式なウェディングドレスなのに、男性がカジュアルすぎるとちょっと変。
たとえばデニムを使う場合はふたりでお揃いにするなど、共通点を作ってみてください。
そうすると素敵なカップルコーデになり、こなれた雰囲気のウェディングフォトが撮れますよ。
新郎カジュアル衣装のパンツ ロング丈を穿くべき人・ハーフ丈で問題ない人
上半身が決まったら、次はパンツの選び方をご紹介します。
パンツはストレートで、ポケットや飾りが目立たないシンプルなタイプを選びましょう。
「パンツはシンプル」の法則は、上半身が襟付きシャツでもアロハシャツでも同じです。
色はホワイトの他、ネイビーやグレー、ベージュなども人気です。タイとズボンの色を合わせるのもいいですね。
ここでの注意ポイントは、パンツの丈です。
長ズボンがおすすめの場合
・女性のドレスがボリュームたっぷり
・ビーチ以外のロケーションでも撮る
何度もいうように、ビーチ前撮り衣装は男女のバランスが大切です。
女性のドレスが華やかでゴージャスな場合、男性もフォーマル感で負けないように長いパンツにするのが鉄則です。
あなたのパートナーのドレスがゴージャスなのかシンプルなのか微妙なラインの場合は、長いパンツにしておくのが無難です。
また、あなたの前撮りはビーチだけで完結でしょうか?
それともビーチ以外にもチャペルや街中、その他の観光地で撮る予定はありますか?
ビーチだけを想定したハーフパンツの新郎衣装は、他のロケ地によっては浮いてしまうかもしれません。
だからビーチ以外にもいろいろな場所で撮る可能性のある人は、長いパンツにしておいたほうが絵的にしっくりくる幅が広がります。
それ以外の場合は、ハーフパンツで特に問題ありません。
楽しく開放的なビーチ撮影を楽しんでください。
ビーチ前撮りにおすすめの男性用の靴
ロングパンツを穿く場合、合わせる履物はサンダルではなく靴がおすすめです。
革靴は王道。間違いなく映えますし、ビーチでも違和感は出ません。
スニーカーやカジュアルシューズにする場合は、シンプル・キレイめを意識するとまとまりやすいですよ。
ビーチサンダルは要注意
海といえばビーチサンダルを履いていきたくなりますが、「ロングパンツ + ビーサン」のスタイルはダサくなりがち。
「ハーフパンツ + ビーサン」はそこまで問題ありませんが、足元が弱々しい印象になってしまうことも。
どちらかというと足の甲を覆う面積の多い靴のほうが、格好よく見えます。
ぜひ夏らしいカジュアルシューズやスニーカーを試してみてくださいね。
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魔法のアイテム ブートニア
ブートニアは結婚式のとき、男性の胸につけるお花のことです。
ブートニアをひとつ飾るだけで、新郎カジュアル衣装がぐっと締まります。
画竜点睛という言葉がありますが、新郎衣装におけるブートニアは、まさに一番さいごの重要な仕上げ。
あれは新郎であることの証なんです。
というのも、ブートニアにはこんな由来があります。男性が女性に花束を贈りながらプロポーズします。女性は「はい」の言葉とともに、花束から数本の花を抜いて男性の上着のボタンホールに差す。
そういうわけで、結婚式のとき女性はブーケを、男性はブートニアを身に着けるのです。
造花でも生花でも、お花は写真のなかで人の目を惹き付ける力を持っています。
女性がブーケを持つと途端に「花嫁らしく」見えるように、男性がブートニアを着けると「花婿らしく」雰囲気が出て、写真映えします。
前撮りアイテムとしてブーケを用意しているカップルは、ブートニアも忘れないようにしてくださいね。
ビーチ前撮り衣装の小ワザ
ここまでで服装の基本の組み立てはおしまいです。お疲れさまでした。
以下は新郎カジュアル衣装に必須というわけではないけれど、ビーチフォトのなかで男性のルックスをもっと良くする小ワザを紹介します。
帽子
ビーチ前撮りで新郎さんが帽子を使うメリットは以下の通り。
・お洒落が格上げされる
・髪型を気にしなくていい
・ポージングしやすくなる
お洒落な人はふだんの服装に帽子を取り入れているイメージがありませんか?
新郎カジュアル衣装に帽子をプラスすると、リゾートらしいお洒落度がアップします。
前撮りの場合、ヘアセットはセルフでという男性も多いと思います。
髪型に自信がないときや、作り込むのが面倒なときも、帽子がひとつあると強い味方になってくれますよ。
写真撮影ならではの意外なメリットも。
帽子があると自然なポージングがしやすいんです。
前撮りのとき女性はふつうブーケを持ちますから、腕の位置がある程度決まり、ポーズがとりやすいんです。
では手ぶらの男性は?
前撮りカメラマンは「ポケットに手を入れて」「腕を組んで」などと指示をしますが、慣れないポージングで緊張なさる新郎さんも多いです。
そんなとき脱いだ帽子を持つと、手の位置が自然に決まってリラックスしたポーズができますよ。
ウェディングフォトのアクセントにもなり一石二鳥です。
軽い素材のハットやカンカン帽など、ビーチに似合う帽子を選んでみてください。
サングラス
サングラスもビーチ前撮りの素敵なスパイスになります。
カップル揃ってのサングラスショットはビーチ前撮りの定番ですね。
そのほかにもサングラスをアクセサリー的に身に着けたり、ソロショットで小道具として手に持ったり。
沖縄やハワイなどのハネムーンなら、海や山や街歩きでも実用的に活躍するアイテムです。
ウェディング撮影現場にも持って行って役立ててくださいね。
日焼け止め
ビーチリゾートの紫外線は強力です。
ビーチ前撮りのときは、男性も必ず日焼け止めを塗ってください。
実際に多いのが、日焼け止めを塗っていなくて、ビーチ前撮り中にお顔がヒリヒリと赤くなってしまう新郎さんです。
せっかくのウェディングフォトが台無しになってしまいますから、日焼け止めは忘れずに!
前撮りの日は特に、顔色を均質にととのえる色付き日焼け止めを使うのがおすすめです。
私はふだん前撮りの撮影アシスタントの他に、ウェディングフォトの美肌補正も担当しています。
弊社フォトウェディングは、男女ともに自然な範囲でお肌をキレイにする加工が無料です。
目立つ肌荒れを少しカバーするだけで、新郎さんのお顔はびっくりするくらい印象が変わるんですよ。もちろん良い方向にです。
このマジックを多くの男性に知ってもらいたいですが、残念ながら他社ウェディング撮影の美肌補正は多くが有料だったり、女性向けのみの場合が多いです。
でも、画像加工と同じように肌をキレイに見せる効果は、色付きの日焼け止めを塗ることで得られます。
肌の色に違和感がなければ、パートナーの方が持っている女性用のBBクリーム等を借りるのもいいでしょう。
最近は男性用のBBクリームも増えてきました。しかしSPF30以下のものが多く、日焼け止め持続効果がもの足りません。
ビーチで使うなら、SPF50は欲しいところです。
ざっと探したところ、SPF50のメンズBBクリームをひとつ見つけたので貼っておきますね。
洗顔料もセットになっていてお得です。
まとめ
これまでリゾートフォトウェディングをアテンドしてきた経験を元に、ビーチ前撮りで写真映えする新郎カジュアル衣装について解説しました。
ご自分の服装のイメージは出来ましたか?この記事が自信をもってカジュアル衣装を選ぶ参考になると幸いです。
コロナの状況の中、挙式の予定が変更になったり、ハネムーンの行先が変わったりした新婚カップルが増えました。
せめて写真だけでも思い出を残したい、とこの記事を見つけてくださった方もいるかもしれません。
私のいるバリ島はまだ観光旅行客を受け売れていない状況ですが、ビーチ撮影を思い描いていたカップルが沖縄やハワイで素敵な写真を撮れることを応援しています。
すべての新郎さんが快適な、そして新婦さんに「格好いい」と褒められるカジュアル衣装でウェディング撮影を楽しめますように♪