ウェディング前撮りのためにタキシードかスーツを購入しようとしている人へ。
なんとなく「ウェディングで男が着るのはタキシード」とイメージを持っている方は多いでしょう。
でもいざ自分で選ぶとなると、どんなものにしていいのか不安になりますよね。
・正直、ウェディング衣装を選ぶのが面倒くさい
・おしゃれに着こなすセンスがない
・体型に自信がない
実はそんな人こそ、一式揃ったタキシードセット(あるいはスーツセット)をポンと買ってしまうのがおすすめです。
タキシードのように形式の決まったフォーマルウェアは、型通りに身に着けるだけなので楽。
自分流のおしゃれな着こなしは正装のルールに反するので、センスも関係ありません。
さらに、紳士服は体型の短所を隠し、長所を強調する構造なので写真撮影にうってつけです。
とはいえ、タキシードやスーツなら何でもウェディング衣装に使えるかというと、注意が必要です。
前撮り衣装は比較的自由とはいえ、新郎の正装のルールを知っておいて損はないでしょう。
それを知らずにタキシードやスーツを選ぶと、あとから「実はあの場に相応しくない服装だった」と気づいて後悔するかもしれません。
この記事はそんな疑問をなるべく簡単に解説した、前撮りをする新郎さまのための衣装選びガイドラインです。
この記事の内容
・タキシードとスーツ、前撮り用に購入するならどっち？
・前撮り用タキシード/スーツの選び方
・【カラー別】ネット購入できるタキシード/スーツおすすめ15選
この記事を書いている私は、南国リゾート・バリ島にてウェディング撮影のアシスタント歴約5年。
ビーチリゾートらしい南国ロケーションを中心に、さまざまなシーンでのフォトウェディングに300件以上携わってきました。
この記事の中の画像はすべて、バリ島でフォトウェディングなさった実際のお客様の写真です。
新郎さまの衣装を数百パターンみてきた私が、男性のフォトウェディング衣装について実用的な目線からまとめました。
タキシードとスーツ、前撮り用に購入するならどっち？
まず、タキシードとスーツの違いってなんでしょう？
タキシードとは・・・公式の場である結婚式や披露宴に相応しいフォーマルウェア
スーツとは・・・主にビジネスシーンで使われる平服。元来はインフォーマルなので、結婚式用ではない
前撮りはウェディングイベントのひとつですが、写真を撮るだけなのでフォーマルな場というわけではありません。
よって、前撮りの服装に特に決まったドレスコードはなし。タキシードでもスーツでも、それらしく見えるお好きな衣装で問題はないのです。
しかし、「なんでもいい」となるとかえって困ってしまいますよね。
ばっちりフォーマルなタキシードにするか、すこしカジュアルなスーツにするか。
どちらにするか決めるのは、以下のようなポイントを考えてみるといいでしょう。
・パートナーとのバランス
・どんな場所で写真を撮るのか
・結婚式や披露宴でも同じ衣装を使いたいか
あなたのパートナーの女性は、前撮り当日にどんな衣装を着ますか？
結婚式の衣装は、おふたりの「格」を合わせるのが基本です。
本来の結婚式衣装の大原則は、ウェディングドレスにはタキシード。平服のスーツは力不足です。
新婦さまの衣装が一見して格式高くゴージャスなウェディングドレスなら、隣に立つあなたも正統派であるタキシードが良いでしょう。
新婦さまが軽めのドレスや白ワンピースなどカジュアルな場合は、スーツを合わせると釣り合いがとれるでしょう。
写真を撮る場所の格に合わせるのも、衣装選びのヒントになります。
荘厳なチャペルなど、本物の結婚式をイメージさせるロケーションの場合は、正式なフォーマルであるタキシードがハマります。
ビーチリゾートや街中などカジュアルなロケーションなら、スーツを粋に着崩すのもいいですね。
さらに、新郎衣装を使うシーンについて考えてみましょう。
フォトウェディングで使う衣装を結婚式や披露宴でも使うなら、タキシードを一着用意しておくのが便利です。
基本的に、式などゲストを迎える場では、新郎さまはタキシード姿でいれば間違いがありません。
前撮りや後撮りだけで使うなら、厳密なルールよりは、おふたりの楽しさを大切に。
誰に失礼ということもないので、堂々とスーツを着てください。
前撮り用タキシード/スーツの選び方
とにかくサイズが重要
・普段着より少しタイトめが理想
・サイズのあったジャケットは余計なシワが入らない
・ズボンの裾はハーフクッションがおすすめ
いちばん大切なのはサイズです。
必ずあなたのお身体にフィットするものを選んでください。
実店舗で探すなら、必ず試着すること。
ネット通販で買うならご自分のからだをメジャーで測って、サイズ表とくらべて選んでください。
ちなみに、タキシードのサイズ感は、いつものお洋服より少しタイトめが理想です。
日頃お仕事で使う背広のジャケットは、長時間働いても快適なように、肩や腕まわりが少しゆるめに作られていることが多いです。
ウェディング用衣装にそういった「ゆるさ」は要りません。スタイルのいい、シュッとしたシルエットを目指しましょう。
ジャケットのサイズ感の目安
・ジャケットの背中に縦しわがたくさん出来たら、大きすぎ。横じわができるものは小さすぎ
・袖丈…手首のくるぶしが袖口でぴったり隠れる程度
・着丈…後ろから見て、お尻が隠れる程度。短めの場合も、お尻の山は隠す
洋服の表面に出来る限りシワを作らず、ツヤのある状態がフォーマルの基本。
なのでご自分でタキシードを選んで着るなら、ズボンの足首にはダボダボしたシワを作らないのが無難です。
ズボンの裾が靴の甲に乗り、「ダボ」とひとつシワが入る状態をワンクッションといいます。「ダボダボ」はツークッション。
ウェディング衣装のズボン丈でおすすめなのは、靴の甲に裾がギリギリ乗るくらいの「ハーフクッション」です。
あるいは短い丈に慣れている人なら、まったくシワがよらない「ノークッション」も素敵ですよ。
男性のウェディング衣装はデザインより色より、まずはサイズが合っていることが重要です。
もしものときはサイズ交換やお直しの時間をとれるよう、日数に余裕をもって準備しましょう。
タキシードの色について
↑格調が高い(フォーマル、ドレス)
黒、白
グレー、シルバー
ネイビー
ブラウン、グリーン、その他の色
↓格調が低い(カジュアル)
英国紳士の礼装は、一般に黒や白を使ったモノトーンほど正式なフォーマルとされています。
逆に、カラフルなものほどフォーマル度が低く、カジュアルになっていきます。
結婚式の新郎衣装として定番の白タキシードや黒タキシードは、フォーマル度いうことなし。
無彩色のグレーやシルバーもじゅうぶんに品格ある色グループです。
次いで、ネイビーも社交の場で堂々と着られる色です。
それ以外の色は、ざっくりといえば総じてカジュアルに分類されます。
「え？ダークグリーンやブラウンのタキシードもあるよね？」と思うかもしれません。
英国では本来、グリーンやブラウンは狩猟に出かけるなど、森や郊外で着る服の色とされていたそうです。
よりフォーマルに寄せた衣装にしたいと思う人は、白、黒、グレー、シルバー、ネイビーの中から選ぶのがいいでしょう。
とはいえ、わたしたちは英国社交界に生きているわけではありません。
ルールにとらわれず、好きな色のタキシードやスーツでお写真を残すのもぜんぜんアリだと私は思うのです。
「もっとラフで楽しいかんじのウェディング衣装がいいな」と思った人は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
ビーチ前撮りの新郎カジュアル衣装 簡単で安い選び方
【カラー別】ネット購入できるタキシード/スーツおすすめ15選
白タキシード/スーツ
白タキシードのおすすめポイント
・ウェディングらしさ満点
・顔うつりが良い
・若々しくフレッシュな印象
ブラックタキシード/スーツ
ブラックタキシードのおすすめポイント
・フォーマルで正統派の印象
・合わせやすく失敗しにくい
・高級感を演出しやすい
グレー/シルバー/ネイビーのタキシード/スーツ
ダーク系タキシードのおすすめポイント
・祝いごとに相応しいフォーマル感
・程良くお洒落
・落ち着きあるシックな印象
カジュアル系のタキシード/スーツ
カジュアル系タキシードのおすすめポイント
・カジュアル派ウェディングコーデにぴったり
・自分らしい着こなしで写真を残せる
・お洒落で遊び心のある印象
まとめ
タキシードやスーツといった紳士服は、男性をエレガントかつ力強くみせてくれます。
体型を直線的に補正し足を長く見せる効果は、図らずも最強の「写真映え」衣装。
ウェディング業界はどうしても「花嫁が主役」という風潮が強いですね。
しかし当たり前のことですが、男性もまたウェディングの主役です。ぜひ新郎のあなたも、自信を持てる素敵な衣装でウェディング撮影を楽しんでくださいね。
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