結婚式や前撮りに使うウェディングベールを探している人へ。
ベールアップの瞬間をとらえた挙式スナップや、白いベールが青空になびくビーチフォト。
花嫁の象徴であるベールは、ウェディングフォトのキーアイテムです。
この記事では、写真映えの観点からウェディングベールの選び方や使い方をまとめました。
この記事を書いている私は、ビーチ前撮りが人気のバリ島で、ウェディング撮影のアシスタントをしています。
300組以上のカップルとロケーション前撮りや挙式撮影をともにしてきました。
そんな経験を元に、写真映えするベールの選び方・使い方をご紹介します。
挙式に必要な小物としてベールを選ぶだけでなく、ベールがあることでいっそう素敵なウェディングフォトを撮ることが最終ゴールです。
挙式や前撮りでせっかくベールを使うなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ウェディングベールの選び方
・かたち
・長さ
・装飾
・色み
これらをフォト映えの観点から見ていきましょう。
かたち
代表的な2種類
・フェイスアップベール
・マリアベール
フェイスアップベールは折り返しがあり、顔にかかる部分と頭の後ろを覆う部分とが二枚に分かれています。
髪に差し込むコームもあらかじめ付いていて、お式でベールダウンやベールアップをする場合はふつうフェイスアップベールを使います。
マリアベールは聖母マリアさまのような、一枚の布をそのまま頭に被るかたち。周囲に美しくレースが縫い取られています。
神聖な印象のマリアベールですが、トップの高いブライダルヘアや、主役級のヘッドアクセとは相性が悪いかも。
とはいえマリアベールにヘアピンを組み合わせれば、即席でフェイスアップベールのように使うことは可能です。ベールには小さな穴が空いてしまいますけど、これは仕方のないことです。
とてもデザインの気に入ったマリアベールがあり、かつベールアップもしたい場合はヘアピンを使う方法が良いでしょう。
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長さ
ベールの長さ
・ロング…床に引き摺るくらい
・ミドル…腰が隠れるくらい
・ショート…肩くらい
ウェディングベールは、一般に長いものほど格が高いと言われています。
挙式におけるベール選びは、式場の格に合わせるといいでしょう。
たとえばバージンロードの長い荘厳な大聖堂なら、床の上に長くたなびくロングベールはとてもよく映えます。
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ミドルベールは、どんな式場やシーンでも合わせやすく重宝します。
バリ島でのリゾート挙式や前撮りでは、ミドル丈のベールを持参なさる花嫁さんが多い印象。
ちなみにミドルベールの思わぬ効果として、「気になる二の腕が隠れてちょうど良い」と喜ばれていた花嫁さんもいましたよ。
ショートベールはカジュアル寄り。ドレスともコーディネート次第でキュートでお洒落に使えそうですよね。
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装飾
ウェディングベールには花びらモチーフのレース飾りやパールがついたものなど、華やかな装飾のついたものも。
もしあなたのドレスにパールの装飾があるなら、ベールにもパールがあると統一感があっておしゃれですね。
目立つ装飾はなくても、ベール全体がグリッターでキラキラ輝くようなタイプもありますね。
ただしグリッターやスパンコールのキラキラは写真にはあまり写りません。
もし前撮りだけで使うベールを探すなら、キラキラ以外の装飾にしたほうがベールのおしゃれさが伝わりますよ。
シンプルなウェディングドレスを選んだ人は、ロケーション撮影のときにベールでガラリと印象を変えるのも楽しいですね。
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色み
ウェディングベールは基本的にみんなホワイトですが、よーく見ると白にもいろいろあります。
グラニュー糖のような純白や、クリームっぽいオフホワイトなど。
基本的にはウェディングドレスのホワイトに近い色みで合わせるのがセオリーですが、それほど気にしなくても良いのではないかと私は思います。
ドレスの白とベールの白が違っていても写真ではほぼ見分けが付かないし、当日もそんなことをいちいち気にするゲストはいないでしょう。
色みで神経質に悩むよりは、気に入ったデザインのドレスとベールを好きなように組み合わせて、満足できるウェディングフォトを残しましょう。
ベールを使ったウェディングフォト
ウェディングベールを使う場面は、大まかにいって結婚式とロケーション撮影のふたつです。
両方の場面からベールを使ったショットをご紹介します。
結婚式のベールショット
お支度シーン
結婚式の前、一番ワクワクする時間。
メイクもヘアセットも仕上がり、ウェディングベールを着けたらいよいよ花嫁支度の完成です。
カメラマンにお支度シーンの撮影依頼をしている花嫁さんはぜひ、ベールをつけた姿を収めてもらってくださいね。
挙式バックショット
バージンロードや祭壇の前で。ベールを着けた後ろ姿は鉄板ショットです。
背中側にレースなどの飾りのあるベールの場合、とても華やかな印象になりますね。
ベールダウン
挙式スナップには新郎新婦だけでなく、おふたりの幸せを願うご家族の姿が残されます。
花嫁の父はバージンロードを歩く役目があるのでそれなりに長くシャッターチャンスがありますが、花嫁の母の最大の見せ場はベールダウンの一瞬です。
つい照れてせかせか通り過ぎてしまいそうになりますが、ゆっくりと落ち着いて、感謝の笑顔を見せながらベールを掛けてもらってください。
涙の止まらない人は、もちろん泣いていても大丈夫ですよ。
ベールアップ
誓いのキスに向かって感動の高まる瞬間です。
挙式スナップでベールアップの写真を素敵に残すコツは、ゆっくりと落ち着いて動作すること。
ベールアップのとき、新婦さんは少しかがんで頭を低くし、新郎さんがベールを持ち上げるのに合わせてゆっくり立ち上がってください。
新郎新婦のタイミングがうまく合うとエレガントなので、お家でもふたりで練習してみると良いかもしれません。
ロケーション撮影のベールショット
ウェディングベールは基本的には挙式のアイテムですから、ベールがとくに好きでない人は、ロケーション撮影でむりに着ける必要はありません。
挙式以外でもベールを使いたい人は、ロケ地にぜひ持って行ってください。ウェディングフォトのバリエーションが広がりますよ。
以下に熊澤カメラマンのロケーション撮影でのベールショットのアイデアをご紹介します。
ベールインショット
挙式ではしないポーズも自由にできるのが、ロケーション撮影の良いところです。
カップルふたりで、一緒にベールのなかに入るショットも可愛いですよね。
ベールインショットのコツは、布地にできるシワを適度に調節すること。
顔にかかる部分がシワシワだと表情がよく分からなくなってしまうし、かといってまったくシワがないと、なんだか安っぽい感じになってしまうんですよね。
「ちょうど良いベールのシワ具合」は私も日々研究中です。
なびかせベールショット
せっかく外でロケーション撮影するなら、自然の風を感じるベールのなびかせショットはぜひ撮りたくなりますよね。
比較的なびかせショットが撮りやすいのは、ミドルやショート丈のベールです。
ロングベールはなかなか布が重たいので、ちょっとやそっとの風ではあまりキレイになびかないことがあるんですよね。
そんなときはアシスタントの出番です。なびかせベールショットの裏では、こんな光景が繰り広げられていたりしますよ↓
「副業で稼ぐ」とか「好きを仕事に」の広告アイキャッチ、みんなビーチリゾートのイメージ映像だよね。いつも違和感あるなあと思う。仕事のこと考えるかビーチで休むかどっちかにしろよww
ちなみにビーチでお仕事すると熱中症になるのよ🌴#バリ島#前撮り pic.twitter.com/JXeFV97QzG— 睦 #バリ島→帰国中 (@623623) December 8, 2019
ダイナミックに写真映えさせるためにはなるべくベールをフワフワ動かすほうが良いのですが、頭に着けたベールでそんなことをしたら、髪型が崩れてしまう心配もあります。
ロケーション撮影の場合、ベールは頭につけずに、手で持ったほうが素敵なウェディングフォトになることもあります。
ベールを頭につけないなびかせショットをピックアップしました。
こちらは合わせ技。花嫁さんの頭につけたベールとカメラ前のベール、2枚違う布を使っています。
花嫁さん自身が手でベールを持つと、まるでドレスがボリュームアップしたように見えて可愛いソロショットに。
ここで紹介したようななびかせショットには、シンプルな無地タイプのロングベールが適しています。
飾りや縁取りがないので、クセなくキレイに広がりやすいですよ。
まとめ
写真映えの観点から、ウェディングベールの選び方と使い方についてまとめてみました。
どんなウェディングベールで挙式に臨もうか、ロケーションフォトでどんなベールショットを撮りたいか、イメージは湧きましたか?
結婚式の日にあなたを美しく包んでくれる、お気に入りのベールが見つかるといいですね。
そして写真屋の私の立場からすれば、ベールをつけたあなたの姿がいっそう美しく写真に残ることを願っています♪
特別高価なベールを使う必要はありません。ウェディングの小物はこだわって揃え始めたらキリがないです。
ネット通販なども使いながら賢く小物を揃えて、理想的なウェディングコーデを叶えてくださいね。
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