セルフ前撮りのドレスを探している花嫁さんへ。
せっかくセルフ前撮りするなら、節約しながらも出来るかぎり最高のウェディングフォトを撮りたいですよね。
結婚写真で節約するなら、ポイントはウェディングドレスのコストです。
ウェディングドレスは高いと一着で200万円以上のものもあるけれど、安いものならネット通販で数千円~1万円くらいから見つかりますよ。
そんなに安いドレスで大丈夫なの?という声も聞こえてきそうですが、前撮りなど写真目的で着るなら、ドレスの質にあまりこだわる必要はありません。
むしろ、値段の安いドレスのほうがダメージを気にせず、自由に撮影を楽しめるメリットがあるんです。
前撮り用ドレスを選ぶポイントはこちらの記事で詳しく解説しています>>【一万円以内】おすすめ前撮りドレス15点+格安ウェディング衣装の注意点
じっさい弊社でフォトウェディングなさるお客様のなかで、「すごく安かったんです♪」とネット通販のドレスをお持ち込みの花嫁さんは約六割。
そして撮影後には「一度使ったら捨てるつもりだったのでもらってください」とドレスを寄付してくださることもあります。
こうして弊社には、泥がついても海水に濡れても惜しくない、撮影用の格安ドレスが数着ストックされることになりました。
この記事を書いている私は、ビーチ前撮りが人気のバリ島で、フォトウェディングのアシスタントを5年以上経験しています。
アシスタントとして新郎新婦様の撮影に同行するだけではなく、ときにはわたし自身がドレスを着て、ロケハンでの被写体になります。
この記事では、私が着たことのある格安ウェディングドレス2着をレビューします。
通販で買えるウェディングドレスでのセルフ前撮りは実際どんな感じなのか、ぜひ見ていってくださいね。
セルフ前撮りに使った格安ウェディングドレス2着をレビュー
・マーメイドタイプのドレス
・プリンセスタイプのドレス
このふたつをご紹介します。
ちなみにこれらのドレスは、今でも【楽天市場】で売っている商品です。
この2着に限らず、ネット通販のウェディングドレスは商品イメージと実物の雰囲気にどうしても差が出来てしまうものです。
これからネット通販でドレスを探すひとは、「だいたいどのくらい違いがあるのかな?」という点も参考にしてくださいね。
マーメイドタイプのドレス
身頃の部分がレース、太もものあたりからチュールフリルに切り替えのマーメイドウェディングドレスです。
良かったところ
・着やすいソフトマーメイド
・胸元すっきりのハートカット
・軽くて歩きやすい
・サイズ調整が利く
わたし、実はマーメイドドレスは苦手だったんです。よくあるふつうのマーメイドって、お尻と太ももをギュッと強調して、いかにもセクシーなシルエットで、モデル体型の人しか着こなせないイメージがありました。
でもこのドレスはそこまでお尻を強調せず、絶妙にふんわりしたフリルのスカートが可愛い。後ろにひきずるトレーンの部分が長いから、あしなが効果も写真映えもばっちりです。
胸元は浅すぎず深すぎず、どんな人でも着こなしやすいヘルシーな印象のハートカットです。ハートのゆみなりになった部分にはプラスチックの芯が縫い込まれていて、型崩れしません。外からみて生地がピンとなるので高級感があります。
見た目はしっかり布が広がって華やかなのに、実際はかなり軽い点もセルフ前撮りに向いています。トレーンの部分を集めて自分で持てば、付添人なしでスタスタ歩けちゃいますよ。
背中は編み上げになっているので、自分の体型に合わせて着こなすことができます。サイズ展開も豊富なので、もし購入する際はジャストサイズを選べばいいと思います。
わざと大きめを選ぶ必要はないでしょう。花嫁さんで、背中の紐をぎっちり隙間なく締め上げている人もいますが、実はこれは間違い。背中の紐は編み目が10㎝~15㎝ほどひらいているのが、理想的なドレスのサイズ感です。
イマイチだったところ
・伸縮性がない
・長持ちしない
このドレスの生地は伸縮性が一切ありません。特に腰とお尻まわりがタイトで、わたしはこのドレスを着たままではかがめませんでした。ただ、多少の締め付けがあるのはマーメイドドレスの宿命ですね。そうでないとあの魅力的なラインが出ませんから。
楽天レビューでも「きつくて動いたら破れた」と書いている人がいますが、たしかにこのドレス、長持ちしません。しかし破れやすいといってもスカート等見える部分が破れるわけではなく、編み上げのループが縫い付けられている内布や、裏地の部分がだんだん裂けてくる、というような破れ方です。
そのうち胸部分の裏地から、縫い込まれた芯がだんだん布を突き破って飛び出してきました。
他にもあちこちほころびが出ていたので捨ててしまいましたが、その時点でもう10回以上いろんな場所で使っていたので、本当によく役に立ってくれたよね、と感謝の気持ちでお別れしました。
ウェディングドレスは普段着ではないですから、そこまで耐久性を考えて作られてはいないようですね。2,3回の着用なら、普通はそこまで破れたりせずちゃんと使えそうです。
プリンセスタイプのドレス
全体のシルエットがふんわりと可愛い王道のプリンセスラインドレスです。スカート部分は花びらのように重なるチュールレースがアクセント。お色は純白。
良かったところ
・花嫁らしい可憐なシルエット
・お胸をしっかり包む立体ハートカット
・軽くて歩きやすい
・サイズ調整が利く
「プリンセスライン」はウェディングドレスの定番中の定番ですよね。このドレスはオーセンティックな花嫁姿を目指す人にぴったりです。
花びらのようにチュールレースが重なっていて、ちょっとおしゃれな感じ。
遠目にみてもラインに変化があります。この「遠目に見ても」っていうのが写真映えでは大切なんです。
実際の結婚式の場ならドレスの細部のデザインまでこだわるのがいいけど、撮影用なら全体の印象を優先するのがいいですね。
上半身の部分が意外と凝っていて、レースをクロスして重ねたようになっています。生地の中には胸の谷間にフィットするよう芯が縫い込まれているので、ドレス自体が女性のからだのようにカーブした胸のふくらみをもっています。
このカーブがお胸を包み込んでくれるので、安心感がありました。
ただし、このお胸のカーブはかなり深めに作られています。デコルテまわりが貧弱な人、胴が薄い人はカップが浮いてしまうかもしれません。
スカート部分は薄くて軽い布を何枚も重ねているのでふわふわと可憐に見えます。トレーンもないので、なんなら裾を持ち上げなくたって歩けちゃうくらいの機動性の高さ。
背中は編み上げになっているので、自分の体型に合わせて着こなすことができます。サイズ展開も豊富です。
わたしは普段の洋服のサイズはM、このドレスもMサイズが手元にありますが、胴体がちょっと大きめでガバガバしました。
もし購入する人は、ふだんのサイズよりひとまわり小さめにするのがおすすめです。
イマイチだったところ
・パニエ無しではボリューム不足
・接着剤が黄ばんできた
スカート部分の生地は思ったより薄く軽いので、理想的なプリンセスラインを出すにはパニエが必須です。逆にパニエがないと、ストンとAライン風で甘さを抑えられますから、自然なかんじを目指す人はそれでもいいかも。
ウェストの部分にリボンがあります。これが接着剤で付けられているのですが、経年劣化で黄ばんできました。
ただし、写真に撮ると黄色いのは全然わかりません。
しかも私がこのドレスを手に入れたのはかれこれ3年以上前のこと。セルフ撮りに使ったり他の花嫁さんにお貸ししたり、相当使い込んでいます。
ふつうの花嫁さんはウェディングドレスをそこまでヘビーに使うことはないでしょうから、セルフ前撮り当日に使う分には何も問題はないでしょう。
まとめ
セルフ前撮りで実際に着用した格安ドレスをレビューしてみました。
「格安ドレスでこういうウェディングフォトが撮れるんだ」という参考になれば幸いです。
セルフ前撮りの場合、衣装をドレスにしようか、節約して私服ワンピースにしようか迷う人も多いです。
私の意見ではウェディングドレスが良いと思いますよ。
日常から離れた衣装のほうが、ウェディングフォトの完成度は高まります。
ネット通販では、ワンピースよりも安いウェディングドレスだって簡単に見つかります。
前撮りが終わった後はフリマアプリに出品すれば、衣装代の何割かを取り戻すこともできますね。
この記事でレビューしたドレス
こちらの記事では格安ドレスを買うときの注意点を解説しています。あわせてどうぞ>>【一万円以内】おすすめ前撮りドレス15点+格安ウェディング衣装の注意点
あなたのセルフ前撮りが素敵な思い出になりますように♪